ミッテラン元大統領の甥、フレデリック・ミッテランはフィヨン内閣で文化相である。
最近シネアストのロマン・ポランスキーがスイスで拘束され、アメリカに移送されて
裁判になるだろうと言う事件が起きたが、昔からフランス文化省は映画人に寛大で
才能あると思われる人たちにはバックアップが手厚い。
フレデリック・ミッテランはそれを踏襲するわけではないが、やはりポランシキー支持
を表明しているわけだが、ところが、ミッテラン文化相は、以前その著書のなかで、
過去の過ちだが、旅行中のタイでいかがわしいことをしてしまった、そのことを恥じて
悔いているという内容の一文があった。 ポランスキーの事件も小児愛の問題でいさ
さかポランスキーの問題と似通うところがある。 それを2日前の番組の Mots
Croises 語彙を並べる遊びの番組 の中で、極右政党 フロン・ナショナルの党首
の娘、マリーヌ・ル・ペンがこれを取り上げ、極右のお父さん譲りの大きな声でこのこ
とを言い放ち、こんな文化相は辞職だ、と叫んだ。
これが今また新たな論争になっている。
いつものように右翼の揺さぶり、右翼の自己主張、右翼のプロパガンダの一種では
あるが、左翼が本当に弱くなってしまったフランスは、こうした元気の良い右翼があ
いかわらずがんばっている。