カテゴリ
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2022年 03月 2022年 02月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 07月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2005年 10月 フォロー中のブログ
メモ帳
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2009年 10月 30日
角のビストロ
市庁舎前の広場を抜けて、シュヘルド河まで歩いてみた。 河口であること もあるが、思ったより広い河で、河岸に高台が設けてあったので、そこから ぐるりと四方を眺めてみた。 北の町を流れる河は、澄んだ大気の中を流れ ていて、時折海鳥が飛んでいた。 フルン広場に戻りベンチに腰掛けながらもう一度地図を見た。 ここから乗る トラムが王立美術館方面に走っていることを確認し、停留所に行った。 自分で調べたトラムの番号と行き先を尋ねて確認しようと、隣で待っていた 老夫婦に尋ねてみた。 フランス語は通じなかった。 地図を見せて美術館 の名前と位置を指で示したら、私たちもそこで降りるから、ということを身振り で教えてくれた。 トラムに乗るとき、踏み台が高いので、この夫婦はゆっくり やれやれ、という動作をしながら手すりに掴まって上った。 社内は満席で、 私もその老夫婦も立ったままであった。 しかしこの町は小さく、ほんの数分 で美術館の前に到着することができた。 老夫婦に合図され、一緒に降りた。 私は丁寧にお礼を言って分かれた。 角のビストロは大きな通りをはさんで美術館の正面にあった。 昼下がりの 西日が店内に入り込んでいた。 臆することもなlく店内に入ると、店員がそこ が空いているから、と手で指し示した。 きっと私のような東洋人が来るのは 稀なことだったに違いない。 すでに食事をしている人たちも、その後入ってき た親子ずれや何組かの夫婦も外国人ではなかった。 店員とのやりとりも皆ス ムーズで、地元の常連客と思われた。 私のテーブルの担当の若い男性は、 背の高い好青年で、声も良く気持ちの良い対応だった。 最初は何語でコミュ ニケーションを取ればよいのか躊躇する素振りだった。 メニューを見てもやは りフランドルの文字で、彼が話す言葉もやはり私にはわからなかった。 しかし フランス語のメニューは、問うと、フランス語ならある、と言う。 それを聞いて 私はほっとした。 周りのお客のテーブルの上の料理が同じ種類のものが 出されているのに気がついたが、きっとそれは入り口の黒板に書かれていた 定食だったのだろう。 昼に肉類の食事を好まない私は、ココナッツ風味の ガンバスが一杯入ったリングイネを頼んだ。 やはりヨーロッパの人の食欲 は違う。 その量に圧倒されたが、味付けも良くとてお美味しい料理だった。 北国の斜めの秋の日差しが更に低くなってきたころ店を出た。 帰りにも同じ トラムに乗り、街中を抜けてもう一度フルン広場まで来た。 広場を囲むキャ フェの人の数が増えていた。 その日が土曜日であることを忘れていた。
by georges2412
| 2009-10-30 16:26
|
ファン申請 |
||