チエリー・アンリが試合中”ハンド”をしてしまって、フランスチームがアイルランドに
勝ったという話は、4日過ぎても変わり身の速さや移り気なフランスのメディアの
中でまだ終わらない。 どこからも聞こえてくる言葉は、”恥ずかしい” ”不名誉”
というものだ。 ヨーロッパはどこへ行っても、サッカーには「狂う」。 アンリの言葉
では、「相手チームが大勢でなだれ込んでいて、咄嗟の動きの中でボールを触っ
ていた」というものだ。 ジダンが去った後のキャプテンの言葉だ。 アイルランド
チームの足へのタックルも凄まじいし、卑怯だとかの話ではどっちもどっちになって
くる。 ダニエル・コーンベディッドに言わせれば、誤審・ルール違反・トリッキーな
技、全部含めてサッカーだ、となる。
イギリスやアイルランドはフランスの宿敵。 やっつけたぞ、と喜びながらも、”不名
誉”なことだとフランスの多くの人が認める。
実を言うと私はサッカーにあまり興味がない。 ただ、この事態にフランス人の対応
、つまり政治家やメディア、スポーツ関係の評論家、キャフェの話題に興味がある。
ネットからそれらを読み取りたいと思い続けている。