毎年2月から3月にかけて、パリでは ”サロン・ダグリキュルチュール” 農業見本市が開かれる。
2008年はサルコジがやってきて、大統領ともあろう者が一般入場者に暴言を吐くと言う。これでも
フランス大統領か、とも思える事件があったが、この見本市の人気者は前大統領のジャック・シラク
だ。 1996年から毎年やって来て、さまざまな地方の農産物を、飲むわ食べるわ食べつくすわ。
御歳77歳。 50人のメディア関係者を引き連れ、ブースを徹底的に回った。
今年も3月5日の9時45分にやってきて、その楽しそうな様は本当に人気者だ。
それを遡る3日はドミニク・ド・ヴィルパンが来ていた。 シラクの時代の首相を務めた人だからもある
が、これも散々飲んで食べて行った。 フランスは農業国だ。 これがわからない国の長はもうどう
しようもない。 今年は最終日にサルコジがやってくるとなっているが、サルコジにこの見本市は似合
わない。 政治屋サルコジにはフランスの本当の文化がわかるはずがない。