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2017年 03月 13日
ここの角のお店4軒のことだが、右端、グラン・タルメ通りとの角の店は ル・コングレ だ。
レストランであるがカフェにもなっていて、昼ころから店先でフリュイ・ド・メール、つまり生ガキなどの海の幸プレート盛りを作っている。 作っている、と言うのは、カキの殻を割って、大皿の上に小粒に割った氷の更に上にそれらを載せて提供する”生食料理”だ。 フランス人は生の物として食べるのは、カキやエビやシャコを上記のような形で提供されたもの、そのほかは牛肉の生食、つまりタルタルだ。 私はこの両者にひどい目にあっている。 つまりお腹を壊して困った、と言う意味だ。 だからフランス料理好きの私だが、その後この二つを食べることはない。もっともこの店でそんな目にあった、と言うわけではないのだが。 こうしたカキ剥き職人はサヴォワ地方の出身者が多い。 それは18世紀ころから続いて来た。 サヴォワのような山岳地帯のその奥には山仕事 ということはあっても、現金収入は得難かった。 だから仕事を求めてパリに出て来るが、すぐに職にはありつけない。 そんな時、寒い山で 暮らした人は、パリの冬の辛さも変わらない。 カキ剥き、と言う仕事は、特に寒い時に繁盛する仕事だ。 生ものは冬に食べるのは当然だ。 (今は夏でも冬でも食べるが)それで寒さに耐えてカキ剥きができるのは、こうした寒い地方の人たちが一手に引き受けるようになる。 このお店のカキ剥き職人の一人が、10年ほど前、NHKの特集で日本のテレビに写っていたことがあった。 私がその年いつものようにオテル・アルヴェイに泊まっていた。その時その店の前を通ったらその職人がいたので声を掛けてみた。 そしてテレビで見たよ、と話しかけたら、本当にうれしそうな顔をして握手をしてくれた。 とにかくこの店は地の利が良いことと、ガラス張りの外観から、夜などはその明かりの色と相まって、その雰囲気に惹かれてくる客が絶えない。 基本的には普通のフランスだ。 ただし率直に言ってこの店がおいしいかどうかの話ではない。
by georges2412
| 2017-03-13 16:54
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