毎年2月後半にパリのポルト・ド・ベルサイユで農業見本市が開かれる。なにせフランスは農業国、大統領は毎年必ず視察に行く。 フランスの重要なイベントだ。 呼び物はフランス各地の牛、それも立派な牛を連れてきてその姿を来訪者に見せている。 場内は牛の糞の臭いで結構苦しい。 22日サルコジ大統領が視察に来た。 入り口のところで詰め掛けた報道陣や一般の人に自ら握手をしてご機嫌だったが、突然その中の一人に握手をしようとしたら、あんたに触られると汚れる、と言って拒否した、それに切れたサルコジは「馬鹿野郎、情けねー奴だ」と言ったその声が「ル・パリジャン」のネットサイト動画に載ってしまった。結構大きな声なので周囲も唖然。このフランス語はかなり品のないのののしり言葉だ。 一国のそれもフランス共和国大統領がこの物言いだ。いくらポピュリズムの時代に入ったとは言えこれは無いと思う。 こんな言葉を公衆の中で口に出すというのはもはや考えられない。 現在の支持率39%、数字は物語る。