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2023年 05月 16日
19 世紀に誕生したフレンチ カンカンは、声に出して言えないメッセージをダンスで伝える当時の女性たちの表現手段で、例えばこの脚の形は大聖堂の屋根。女性に対する教会の圧力を非難する方法であり、そうした寺院への嘲笑の手段だった。 武器を持ち空に向かって足をいっぱいに伸ばすバランス演技。フランス独特の軍隊帽の庇を現すように、手を足の上に置いて鉄砲を掲げる仕草。19世紀末は普仏戦争など戦争に明け暮れていたフランス。 社会を見ていた女性の目と皮肉と笑い。フレンチ カンカンはフランス社会と文化の象徴とも言えるのです。 これなどは超絶演技。着地に向かって直前に両脚を前後に180度開いて、まさに着地瞬間に両手をついてショックを和らげる今度パリへ行くときには是非ムーラン・ルージュへ行ってください。 描ききれないほど多面的な街 パリ これも一つのパリです。ムーラン・ルージュでは食事から始めると演技が始まるまでフロアでのダンスタイムがあったりで長時間になるので、途中から入ってシャンパーニュと演技の部分だけなら疲れません。 でもその時間は前席で見ようとしても無理です。 #
by georges2412
| 2023-05-16 10:21
| 海外の話題 フランスの話題 旅行の話
2023年 05月 16日
フランス語はラテン語を語源とする単語が多い言語です。
ところが、色に関する語の中には語源がラテン語ではないものがいくつかあります。 「白」を表すblancもその一つです。 ラテン語の「白」を表す形容詞は男性単数形がalbum、女性単数形がalbaです。 そしてalbaからはaubeというフランス語ができます。「あけぼの、夜明け」の「白さ」を示す語です。非常に限定された使い方です。 フランス語のalbumは、「古代ローマ時代、壁に公的文書を書き記す白い掲示板」、「(切手などを集める)アルバム」というようにこちらも限定された意味しかありません。一般的な意味での「白」を表す語としてはゲルマン語系のblancが使われるようになりました。 このblancはもともと「稲妻の白い光」という意味があったようですが、単なる「白」を表すようになります。 ところが、このblancは、今度は古フランス語から英語に取り入れられ、blankという「空白」を表す語になります。 bleu「青」もゲルマン語系の語源を持っています。英語のblueは古フランス語から英語に入っていきます。 Côte d'Azurのazurも「青」ですが、これはペルシャ語からアラビア語に入り、その後に中世ラテン語から入った語だそうです。あのラピスラズリを表す語です。フランス語では特殊な使い方をされ、一般的な「青」ではありません。 brun「茶色」もゲルマン語系ですが、語源としては後期ラテン語brunusとされています。英語ではbrownになります。 blond「ブロンド」、gris「灰色」もゲルマン語系です。 noir「黒」、rouge「赤」はラテン語から直接フランス語になった形容詞です。 ヨーロッパの言語の中でもフランス語は、多くの単語がラテン語に由来します。しかし、フランスという国がゲルマン民族のフランク族が支配したことから、このようにゲルマン語系の言葉もかなり見られるという複雑な面を示しています。(もっとも英語ほど複雑ではありませんが) ここにあげた語の語源はLe Petit RobertとLe LEXISに記載されていることを元にしています。フランスの辞書にはこのように語源に関する情報がかなりしっかり書き記されています。ヨーロッパは19世紀以降、文献学が発達し、語源についても多くの研究がされてきていることが反映しているのだと思います。 MH
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by georges2412
| 2023-05-16 08:42
| 海外の話題 フランスの話題 旅行の話
2023年 05月 15日
イチゴの季節にフランスでイチゴを食べるとしたら、それは FraiseChantilly(フレーズ・シャンティイ=イチゴのシャンティイ・クリーム添え)で、これこそが春を感じる一番のデザートです。 私がいつも泊まるホテルは17区ポルト・マイヨにあります。ホテルの前の道を渡って左側にあるレストランは人気店で、そこのメニューは単一で、ステック・フリッツ(フランスでは赤身肉のステーキに店により違うソースを掛けたものと、サラダとフレンチフライドボテトがセットになっている)。そしてデザートはオプションですが、春早いころから夏前までしばらくの間フレーズ・シャンティイがあります。これがめっぽう美味しいのです。このように、フランスのレストランでもカフェでもどこでも食べられるのですが、それはホイップクリームのことだろう、と日本では考える人が多いと思いますが、このクレーム・シャンティイは全く別物と思った方がよいのです。 なおここで覚えておくことは、フランスでシャンティイ(Chantilly)と書いてあったらそれはクレーム・シャンティイ添えのことです。
フランスではクレーム・シャンティイとは脂肪分30%以上含まれているクリームを使い、加える砂糖の量はクリームの重さの10%が目安です。 これにバニラや好みで他の香料を加えます。そしてホイップクリームと違いかなり濃厚です。イチゴが旬でない季節には、タルトやアイスクリーム、マロンクリームなどにクレーム・シャンティイを添えて提供されることがあります。
では何故「シャンティイ」と言う名がつけられたのでしょうか。それは17世紀頃、貴族の大コンデ公がシャンティイ城を所有しており、仕えていたメートル・ドテル(館の支配人、給仕長)のFrançois Vatel(フランソワ・ヴァテル)が考案したから、と言うのが一般的な説明です。もっともこのシャンティイと言う場所はパリから近く、フランスの王の傍系が何世紀も暮らした場所柄から、食には拘りのある場所だったことは間違いありません。
この町「シャンティイ」ですが、パリ北駅からSNCFに乗って約30分、Chantilly-Gouvieux駅で降ります。そしてそのシャンティイ城は800年の歴史があり、ブルボン家の支流、コンデ公が所有してきましたが、シャンティイ城を含むシャンティイの所領及び収集した美術品などをことごとくフランス学士院へ寄贈し、これらを集めてコンデ美術館としました。 駅のすぐ前はシャンティイの競馬場。その周囲は広大な森が広がります。私は秋の良く晴れた日に訪れましたが、森を散策しているといたるところリスが現れ、穏やかな日差しが葉陰から覗き、向こうに見えるシャンディイ城が青空に映えていました。 パリ滞在中に時間の余裕があれば是非訪れてほしい場所です。 できれば春、イチゴの季節に。お城の中の庭のレストランではシャンティイの Fraise Chantilly を食べることができますから。 GK #
by georges2412
| 2023-05-15 11:11
| 海外の話題 フランスの話題 旅行の話
2023年 05月 15日
「アンニュイ」という言葉を聞いたことがありますか?
辞書を引いてみると「① 退屈。倦怠(けんたい)感。「人生の―」② 一九世紀末のヨーロッパ文学にみられる憂鬱な感じ。③ ものうげなさま。けだるいさま。憂鬱なさま。」(スーパー大辞林)と出ています。日本でもある時期よく使われました。 語源はフランス語です。 ennnuiをフランス語の辞書Le Petit Robertで調べると「1(古)深い悲しみ、2 心配 3 虚しさ 4 物憂げなさま」(簡単にしたもので実際のフランス語ではもう少し詳しく書かれています)と出てきます。この言葉は17世紀には強い意味を持っていたのですが、時代と共に「悲しみ」の程度が弱くなってきました。 言葉か時代と共に、その持つ意味が変化します。強い印象がある言葉は使われるうちに印象が和らぐ傾向にあります。そのため、辞書で意味を取ろうとする場合、どの時代に使われた言葉かを知る必要があります。フランス語の代表的な辞書Le Petit RobertとかLarousseから出ているLe LEXISなどは単語そのものの語源が書かれているだけでなく、初出の年代が書かれています。語義ごとに初出の年代が書かれていることもあります。 日本の仏和辞典の場合、用例を出し、その日本語訳を書かなければならないという物理的な制限があるため、初出の年代まで書かれていることは多くありません。それでも、少ない文字数でいかにたくさんの情報を提供するかということに工夫がされています。 辞書を引くときには、ただ単語の意味を見るだけでなく、用例なども含めて隠された情報も読み取っていただけるとありがたいです。 MH
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by georges2412
| 2023-05-15 08:27
| 海外の話題 フランスの話題 旅行の話
2023年 05月 15日
パリの中でもおしゃれな街として知られるマレ地区ですが、そこに至るまでには色々な経緯がありました。
ヴォージュ広場は17世紀には王宮広場Place Royaleとしてパリの中心だったところです。広場の中央にはルイ13世の騎馬像があります。 貴族たちはこぞってこの地区に邸宅を建てました。下の写真はシュリーの館として知られているものです。現在はこの地区の観光案内所になっています。 1960年代、ドゴール大統領のもと、文化大臣となったアンドレ・マルローはこの地区を保存地区として、まず最初に建物に積もった煤の洗浄作業をおこないました。 そして昔の貴族の館をカルナヴァレ博物館(パリ歴史博物館)やピカソ美術館として復活させました。また、ヴォージュ広場の回廊には有名なブティックなども出店するようになり、街全体が再び魅力ある場所となっていきました。 写真はそれぞれカルナヴァレ博物館とピカソ美術館です。 写真は2005年と2012年に撮影したものです。 MH
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by georges2412
| 2023-05-15 06:24
| 海外の話題 フランスの話題 旅行の話
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