マラケシュの建物の上で目立つのはコウノトリだ。何処からか木屑や麦の穂くずを 拾い集めてきて巣を作る。他にも鳥はいるが、やはり目立つのはコウノトリだ。
鳥は鳴くものだが、コウノトリは鳴かない。
嘴を叩き合ったりして音を出すがそれだけだ。
静かな鳥である。
高い所にいるコウノトリを見ていて、そのまま目線を移動させて遥か彼方を見ればアトラス山脈が目に入る。
4,000メートル級の山を持つ蒼蒼たるや山並みだ。
アトラスの山並みと街の様子をゆっくり眺めていたいなら、随所にあるカフェに上れば良い。
上る、とは、階段を上って屋上に出る。
北アフリカ全体に言えるが、お茶といえばミントティーだ。 暑い国々だが、お茶は熱い。ミントの葉が山ほど入って、香りが一杯だ。そして甘さも一杯だ。
私はアラブ諸国や南アジアを数多く旅をして来たが、とこも砂糖を大量に摂る。
日本では 甘さ控え目 が風潮なのだか。