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2016年 06月 03日
旅行会社の社長・ダヌカは35歳になる。
ネゴンボの国際空港から車で一時間、ニッタンブアと言う田舎町に彼の自宅があり、その町で生まれたが、中学高校はキャンディの学校に寄宿して通っていた。 スリランカと言えばキャンディはスリランカ人の心のふるさとだ。 キャンディ湖を囲む盆地の中の街で、すでにそれだけでも心惹かれる。 ブッダの歯が祭られている寺、仏歯寺は白い小石の境内に浮かぶ美しい建物だ。 寺院内部の中央にあるバティックの幕は、彼の父親のバティックの会社が寄贈したものだ。 仏歯寺の中に張る幕を奉納できるだけでも格が違う。 2階のブッダの歯が祭られる奥の部屋の前には、遠方から来ている信者たちが、日がな一日 お祈りをしながら座り込んでいる。 その姿はキリスト教の「聖遺物」を前にした信者たちと何ら変わることがない。 ダヌカは私とキャンディへ行く度に懐かしそうに町の話をする。 学生時代に過ごした街だから隅から隅まで知り尽くしている。 彼によると、キャンディの街の女の子は深窓の令嬢だと言う。 男たちとは気軽には付き合わない。 だから街には男が多いと言う。 それは家の中にいる子が多いからだ、と言うのだ。 そのことを言われた時、町の中で周りを見回した。 そう言えばこの街には男が多い気がする。 この町で8月に繰り広げられるペラハラの祭りがある。 ペラヘラとは行進のことだそうだから、人馬一体、いや、人と象が一体となって、キャンディアンダンスを踊りながら行進する。 祭りが盛り上がるころ、ブッダの歯が入れられた宝石で飾られた容器が、メインになる象の頭に縛り付けられて登場する。 電飾が施され、太鼓の音を響かせ、南の街は最高潮に達する。
by georges2412
| 2016-06-03 17:43
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