パリで学生生活をしていたころ、住んでいたところは Porte de Champerret ポルト・ド・シャンペレ だった。 すぐ裏には Boulvard Périphérique が走り、クルマを使えば実に便利な場所だった。
パリ17区は16区の邸宅群に比べられるような豪華さは無いが、どのアパルトマンもそれぞれ静かな佇まいで、高級地区の一つである。
ポルト・ド・シンペレはパリの公共交通機関RATPのメトロやバスの発着地点でもあって、中規模のバスターミナルがある。
ここを出発するバス路線に84番がある。
Place Marechal Juin に出て、モンソー公園の横を通り、サン・トーギュスタンを見ながらコンコルド広場に差し掛かると、もうセーヌ右岸とはお別れだ。
そしてセーヌ河を渡ると正面に見えるのはアッサンブレ・ナショナル(国会)だ。 そしてサンジェルマン大通りを通り、セーブル・バビロンからラスパイユ通りに抜けて、ヴォー・ジラール通りを通ると右にリュクサンブール公園が見えてくる。 そしてバスはサン・ミシェル通りを横切ってパンテオンで終点となる。
このバスは何度も何度も使った。 右岸から左岸へ。 時間はかかったがパリの中心部を左右に眺めながら学校に通った。 今となっては懐かしいバスだが、この7月にもう一度乗る機会があった。