ロンドンには11の鉄道駅があるが、中でも中世のゴシック建築を模した堂々たる建物であるセント・パンクラス駅は一見の価値がある。
2007年からはユーロスター発着駅だが、以前はウオータールー駅だった。
ウオータールー(ワーテルロー)はロンドン・テムズ河の南にあるので、位置的には大陸に近いと言える。
しかしユーロスターはフランスからイギリスに入ると途端に、その速度は遅くなった。
これは集電装置の関係でいわば技術的な問題だったのだ。
それで駅を移動したのだが、しかしこのセント・パンクラス駅発着にすると、確かに北方面に向かうことになるが、高速用の線路を使うから格段に速くなったのだ。
さて、セント・パンクラス駅は19世紀、ビクトリア朝の時代に建設された赤いレンガの駅で、今日21世紀にも十分通用する美しい駅と言える。